COLUMN

体外受精の現状

おはようございます。培養室です。

今回は、日本産科婦人科学会から報告されているデータより、日本での体外受精の現状についてお話します。

 

治療周期数

日本で、初めて体外受精で妊娠・出産に成功したのは1983年です。

そこから、体外受精の治療は、年々増加していき、2014年には約40万周期もの治療がされております。

日本は世界で最も治療周期数が多い国と言われています。

(FET:凍結胚移植、ICSI:顕微授精、IVF:体外受精)

 

出生児数

治療周期数が増加するに伴い、体外受精によって生まれてくる赤ちゃんの数も増加しており、

2014年では、体外受精での出生児数は約4万7000人と報告されています。

厚生労働省より、この年の出生児数は約100万人と報告されているので、

計算すると、約21人に1人の割合で体外受精によって生まれてきていることになります。

治療の中でも、凍結胚移植(FET:緑色)によって、より多くの赤ちゃんが生まれてきています。

(FET:凍結胚移植、ICSI:顕微授精、IVF:体外受精)

 

体外受精の成績

ここ数年の体外受精の成績は、

新鮮胚移植周期あたりの妊娠率(青色)は、20~25%

凍結胚移植周期あたりの妊娠率は(赤色)、30~35%

採卵周期あたりの生産率(緑色)は、5~10%となっています。

(ET:Embryo Transfer 胚移植)

 

年齢別にみた体外受精の成績

2014年の体外受精での妊娠率(青色、赤色)、生産率(緑色)、流産率(紫色)についてです。

現状として、年齢とともに妊娠率は低下し、流産率が増加していることがわかります。

(ART :Assisted Reproductive Technology  生殖補助技術)

 

培養室では、情報を常にアップデートしていきながら、皆様に正確な情報をお伝えし、

少しでもお力になれるようベストを尽くしていきます。

 

 

今回のデータは日本産科婦人科学会から、報告されているものです。

当院も、日本産科婦人科学会にART実施の結果を報告する義務があります。

今後の治療に役立てて行く為、ご卒業された方も予後の報告にご協力お願い致します。

 

 

この記事の図は日本産科婦人科学会より引用しました。

日本産科婦人科学会:http://www.jsog.or.jp

登録・調査小委員会:http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/

 

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