COLUMN

単一胚移植と多胎妊娠について

こんにちは培養室です。
先日、当院の院長がラジオ番組に出演しました。
PGSやERAについてのお話が2週(4/22と4/29)にわたって放送されるそうです。
詳しくはこちらから

告知(?)は程々に、今日は単一胚移植(1周期の移植でひとつのたまごを戻すこと)と多胎妊娠についてのお話です。

なぜ単一胚移植なのか?

単一胚移植が第一選択の理由は、多胎妊娠を避けるためです。多胎妊娠では、単胎妊娠よりも様々なリスクが跳ね上がり、また、夫婦(家族)への心身・経済的負担は大きくなります。
これらのリスクを鑑み、10年前に日本産婦人科学会でガイドライン(生殖補助医療における多胎妊娠防止に関する見解)が再設定されました(1996~2007年の間は「移植は3個以下で」というガイドラインだったそうです)。2個の移植を行うにはいくつかの条件が設けられ、可能な限り多胎妊娠を避ける努力がなされています。
こうした経緯で今、国内ほとんどの胚移植はひとつのたまごを移植する方法で行われています。

一方で、単一胚移植をしても双胎以上の妊娠が起こる場合もあります。ICM(胚盤胞の内側にできる細胞の塊)が複数箇所に別れて存在している胚盤胞が着床した場合など、単一胚移植でも多胎妊娠が起こる可能性はいくつか考えられます。
先日読んだ論文に関係する内容のものがありましたのでご紹介しますね。

Not all twins are monozygotic after elective single embryo transfer: analysis of 32,600 elective single embryo transfer cycles as reported to the Society for Assisted Reproductive Technology.
Fertil Steril. 2018 Jan;109(1):118-122.

この論文では調査対象を「35歳以下の女性が単一胚移植を受け、出産した15,143症例」として、そのうちの1.6%が多胎妊娠(出産)だったようです。また、多胎妊娠(1.6%)のうち2卵性妊娠が18%あると算出とも書かれており、これは移植と自然妊娠が同時に発生したからと思われます。

当院ではどうかと思い、調べてみたところ単一胚移植後の双子・三つ子の出産は合わせて1.7%となり、論文と似たような値になりました。胚移植の成績は様々な角度から定期的に追っています。また、基本的に単一胚移植を行っていると書きましたが、状況に応じて2個移植も行っています。患者さんひとりひとりの状況に応じて、最適な移植を提案できるよう、今後も頑張っていきます。

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