日本全国の体外受精調査結果(2017年)
こんにちは、培養室です。
この頃朝夕は冷え込みが厳しくなってきましたね。
温度差で体調を崩されないよう、気をつけてお過ごしください。
16人に1人が体外受精児の時代へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51520130Z21C19A0CR0000/
先日、全国の体外受精に関する調査結果が公表されました。
日本では体外受精の全症例について日本産婦人科学会へ報告する義務があります。(氏名など個人が特定できるような情報は含みません。)採卵、移植、妊娠が成立した症例はその結末まで、全国の不妊治療施設から寄せられた膨大なデータを日本産婦人科学会が集計し、毎年秋頃に公表しています。
2016年のデータでは体外受精によって生まれるお子さんは18人に1人の割合でしたが、2017年では更に比率が増えて16人に1人になりました。十数年間の間に体外受精の件数は急増しましたが、ここ数年の比率増に関しては総出生児数の減少によるところが大きいように感じます。
実際の人数でいうと2017年の治療により5万6617人(2016年:5万4110人)、累計で59万人が生まれています。
当院では、2017年の治療で100人以上のお子さんが生まれました。現在は2018年後半から2019年初旬の出産報告をたくさんいただいており、培養室の日々の励みになっています。
今後もひとりでも多くの方の喜びに寄与できるよう、より一層努力していきます。
不妊治療のことでお悩みのことや、気になることがあれば、どうぞ気兼ねなくご相談ください。