IVF妊娠率の下降
こんにちは、培養室です。
先日、勉強会に参加した際に引用されていた論文を自身で読む機会があったので紹介したいと思います。
この論文で示されていたグラフに興味を持ちました。
1年間に妊娠できる確率をグラフ化したものですが、IVFで妊娠できる可能性が35歳あたりから急激な下降線を示していました。対比としてIVF以外のタイミング療法のような方法は直線的に下降しています。
論文でも紹介されていましたが、40歳以下ではIVFが妊娠を期待できる方法としていましたが、40歳以降ではIVF以外の方法と比較してもあまり差がなくなってきている状態となりました。
論文より参照Figure3:
次のグラフは35歳の女性が1年間に妊娠できる可能性を示したグラフです。不妊期間に関わらずIVFでの妊娠率はほぼ一定となっています。比較されているIVF以外の方法は1年から3年の不妊期間で妊娠する確率が大きく減少します。
論文より参照Figure4:
妊娠率グラフの急激な下降は不妊治療の難しさを表していると思います。早めの行動が必要かもしれませんね。
参考文献:R. van Eekelen.(2019) “IVF for unexplained subfertility; whom should we treat?” human reproduction, Vol34, No.7, pp.1249-1259