がん生殖医療の記事
こんにちは、培養室です。
先日、がん生殖医療について紹介されていた記事を見つけました。
がん患者の卵子・精子保存 将来の選択肢広げるカギは
https://www.asahi.com/articles/ASMCW00KQMCVPLBJ011.html
記事では、がんと知った時の患者さんの心理と妊孕性温存について、治療との両立について紹介されていました。お話をされていた滋賀医科大学の木村文則教授はがん生殖医療を積極的に行っておられ、学会でも講演を拝聴させていただいた事があります。
当院もがん生殖医療に力を入れており関連学会へ積極的に参加することで新たな知見を得ることに注力しています。
私自身は胚培養士として普段から行っている胚の凍結技術が卵子凍結にも応用され妊孕性温存のお手伝いができることを大変意義のあることであると考えています。また、当院はがん治療後に凍結していた卵子を融解し妊娠・出産した症例を何例も経験しているので患者さんの妊孕性温存だけでなく治療後の人生設計に深く関わっています。今後も一人でも多くの方が出産に至る事ができるよう努力していきます。