アサガオ の花の色はなぜ変わる?
こんにちは、培養室です。
今回は培養にはほとんど関係ない話をします。
分けていただいた種から育ったアサガオが咲きました。
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アサガオの鉢は2Fエレベーターホールの小窓に置かれています。ちょうど培養室に行く途中にあるため、芽が出てから伸びる早さに驚いたり、咲きそうで咲かない花にヤキモキしたり、朝夕眺めては大きくなるのを楽しんでいました。
開花後、花が「青い」という人と「赤っぽい」という人とに分かれたため、よくよく観察してみたところ、どうやら花の咲き始めと咲き終わりに掛けて色がかなり変わるようでした。
写真にして並べてみるとはっきりわかりますね。昼にかけて赤味がかっていくグラデーションがとても綺麗でした。採卵当日に来られた方ならご覧になれるかもしれません。
それにしても子供のころには確か、たぶん、いえきっとそれなりにきちんとアサガオの観察日記をつけていたはずですが、案外、記憶に残らないものですね。
さて、花の色が変わる植物といえば、アジサイが有名です。
アジサイの花の色が変わっていたので掘り起こしてみたらそこには……という話があるように、アジサイは土壌のpHによって花の色が変わります。
一方で、アサガオは土壌のpHにはそれほど影響を受けないそうです。
アサガオの花弁の色の源は液胞に含まれる色素です。咲いているときには中性、つぼみやしぼんだ時には酸性に液胞内のpHが偏ることで色素の発色が変化し、花の色が変わるのです。
この変化をもたらす色素はアントシアニンという成分です。
アントシアニンは強い抗酸化作用を持つ物質で、妊活レシピなどでもよく取り上げられますね。残念ながら(?)アサガオの花は食用ではありませんし、種は有毒です。
食用のものでは、ナス(の皮)や、ブルーベリー・プルーンなどに含まれています。ちょうど秋茄子の旬が10月頃までですので、積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。