FTの結果 Double Scope(ダブルスコープ)の威力 ~その1~
2017年から2019年にかけて当院で施行したFT(ダブルスコープ法)症例417例についての結果です。
約2年間で417例のFTを施行しておりますが、FT施行のみが目的の紹介例、転居、自己判断などで当院での治療を中断した症例を除くと、283例が引き続き当院でのタイミング療法かAIH(人工授精)を継続して受けています。なお、タイミング療法とAIHを総称して「一般不妊治療」といいます。
では、FTを受けた後、一般不妊治療でどれくらいの方が妊娠されたのでしょうか?
その妊娠率を一覧表にしてみました。
20代の方では妊娠率が38.1%、30代が28.0%、40代で18.5%の方が妊娠されています。
FTを受けられる方のほとんどが、すでに他院や当院で何回か一般不妊治療を施行して妊娠されなかった方です。また、妊娠された方の多くはFT施行後5周期以内で妊娠されています。
それらのことを考えあわせると、この結果は非常にいい成績ではないでしょうか。
これも、Double Scope(ダブルスコープ)法で、安全・確実に卵管形成をしているから出せる成績だと考えています。
では、逆にタイミング法やAIHで妊娠されなかった方はその後どうなったかが気になりますね。その結果については次回お話いたします。