珍しい節分の話
こんにちは、培養室です。
コラムが難しすぎる、簡単すぎると定期的に上の人から叱られてしまうので、そろそろ本当に書く内容に困っています。今回は治療には全く関係のない話をします。
今日から2月、明日は節分です。
節分といえば2月3日のイメージではありませんか? 実際に昭和59年(1984)以降の節分は2月3日が続いていました。更に遡ると2月4日の節分がちょくちょく見られるのに対して、2月2日の節分は明治30年(1897)以来のことだそうです。去年話題になった「鬼滅の刃」は大正時代を舞台にしているので、それよりもさらに前、相当なレアケースです。
節分とは、四立(季節の始まりに当たる日:立春・立夏・立秋・立冬)の前日と定められています。つまり実際には年に4回あるものの、一般に『節分』というと立春の前日のことを指すことが多いように思います。他の節分は話題に出ること自体あまりないですよね。
そもそも季節の変化は、太陽の周りを地球が回ることによって発生します。このため、季節は1太陽年(地球が太陽の周りを一回公転するのに掛かる時間=365.2422日)を基準にして考えられ、実際のカレンダーの1年(=365日)と1年あたりで6時間ほどの誤差が生じます。これを是正するために閏年があるのですが、この時にも数十分の端数が出ます。この端数によって時々立春の日付がズレ、連動して節分の日付も移動したということのようです。