双子の出生率が過去最多に!
こんにちは、培養室です。
だんだんと暖かくなってきましたね。先日、家の周りで桜が咲いているのを見つけました。
満開になるのが待ち遠しいです。
今回は、世界での双子の出生率が過去最多になったという論文を紹介したいと思います。
Twin Peaks: more twinning in humans than ever before
Human Reproduction,Vol.00,pp.1-8,2021
doi:10.1093/humrep/deab029
世界での1980年から1985年に生まれた双子の数は1000件あたり9.1件だったのに対し、2010年から2015年の間では12件となりました。比較すると3割程度増加しています。
アジアも増加はしていますが、特にヨーロッパ・北アメリカで大幅な増加がみられました。
これは体外受精などの生殖補助医療が普及したことが要因として考えられます。それに加えて出産する年齢が高くなると双子が生まれる確率が高くなるという報告もあり、晩婚化も要因の一つと考えられます。
多胎妊娠は早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などのリスクが単胎妊娠より高くなることが知られています。
当院では年齢・移植回数などの条件により2個移植も可能ではありますが、基本的には1個とさせていただいています。上記で述べたようなリスクを少しでも避けるためです。
移植個数に関しては医師と相談していただいたうえで、患者さま一人ひとりに合った治療をご提案させていただきたいと思います。