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ヒトは同時に何人の子供を妊娠できるのか

こんにちは、培養室です。

毎日暑いですね。そろそろ冷房なしでは過ごせない時期になりそうです。培養室は遮光されていて陽射しに当たることが少ない分、たまの機会が非常につらく感じます。

 

南ア女性が10人の新生児出産 男児7人と女児3人の計10人(Yahooニュースより)

今月上旬、南アフリカで10人のお子さんがひとりのお母さんから生まれた、というニュースが報じられました。

先月にはマリで不妊治療を受けた女性が9つ子を出産され、ギネス記録を更新したという話がありました。(西アフリカで9つ子が誕生)今回のニュースが事実であれば、ひと月経たずにそれを上回る話が出てきたということになります。

報道によると自然妊娠による出産であり、よりいっそうレアなケースのように見えます。しかし「実際には10人のお子さんは生まれていない、女性のついた嘘である」という報道もされているようで、事実かどうかハッキリとしていません。

 

さて、前述の9つ子や、それまでの多胎の兄弟姉妹の例は基本的に、不妊治療による過排卵刺激や、複数のたまごを同時に移植したことによるものです。通常、ヒトの排卵は1個か2個くらい。仮にその2個の卵子がうまく受精し、胚盤胞まで発育し、更に1つずつの胚盤胞から双子以上※になる確率は……、またそれが全くの自然妊娠で起こるとなると、確率はかなり低いように感じます。

※単一胚盤胞移植(胚盤胞をひとつ移植する)を行なったにも関わらず、双子、三つ子を妊娠することが稀に起こります。

 

一方、日本でそうした三つ子以上のお子さんたちの話があまり出てこないのは、学会のガイドラインによって多胎妊娠への注意喚起がなされているからです。胚盤胞移植であれば原則ひとつ、条件を重ねてふたつまで、多胎妊娠を妊娠することのあらゆるリスクを考慮して設定されています。

 

この記事を書いた人

培養室

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不妊治療・体外受精専門のなかむらレディースクリニックの医師や培養士が監修

なかむらレディースクリニックは、不妊でお悩みの方々に安心して不妊治療、体外受精をうけていただくためのクリニックです。朝8時から診察し、平日は木曜日を除いて夜7時まで受付をしています。日曜日、祝日も年末年始以外休まずに診察し、多忙な方でも相談していただきやすい不妊治療を目指しています。

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