妊活中のコロナウィルスワクチン接種について【見解の変更】
院長の中村です。
先日、コロナウィルスについての当院における見解についてコラムを書きました。
前回の見解は5月12日付けで発表された日本産科婦人科学会、日本産婦人科感染症学会の見解を元にしております。
今回、6月17日に日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会、の3学会合同の新しい声明が発表されました。
その声明では、5月12日の声明にあった「12週未満の接種を避ける」「妊娠を希望する場合、妊娠前にワクチンを接種する」としていた部分が削除されています。
つまり、妊活中の方も、妊娠中の方も 妊娠初期を含めて接種しても大丈夫です。
ワクチン接種で妊婦さんと赤ちゃんの両方を守ることができ、お母さんにも赤ちゃんにも重篤な合併症(深刻な異常)が現れたという報告はないと明快に書かれております。
すでに海外では相当数の妊娠初期を含む妊婦さん、妊娠を希望する女性がワクチンを受けておりますので、ワクチン接種のメリットがデメリットを上回ることがはっきりとしてきたということでしょう。
そのため、ワクチンを希望される方は、特に避妊せず治療を継続したまま接種していただいてもかまいません。特に治療時間が限られている人にとっては、朗報だと思います。
ただし、ワクチンを2回接種しても、これまでと同様感染予防策(マスクの使用、手洗い、人混みを避ける)と声明にもありますので、接種後も引き続きご注意してください。
詳細は学会の見解(原文)下記のリンクをご覧ください。
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210617_COVID19.pdf