凍結タンクが増えました。
こんにちは、培養室です。
最近凍結が増加傾向にあることを踏まえ、凍結タンクを増やすことになりました。
今日は当院で使用している凍結タンクをご紹介します。
さて、凍結タンクとは、凍結した精子やたまごを保存するための設備です。超巨大な魔法瓶のようなもので、内部は液体窒素によって極めて低い温度に保たれています。画像ではいまいち縮尺が分かりにくいと思いますが、このタンクはまったく空の状態にしてもひとつ20kgを超える重量があります。実際には更に液体窒素を充填させるので人の手で持ち上げることはできません。
画像に写っているタンクにはそれぞれ「プラン」「ナンシー」「ベイビー」「デリ」「チルド」という名前が付けられており、現在主にたまごの保存を行なうタンクです。この他にもいくつかの凍結タンクを使用しています。不妊治療にまつわるものに因んで付けられたそうです。入職当初、「ベイビー以外関係ある?」と首を傾げたことを覚えています。
一度凍結したたまごや精子は、この凍結タンクで保存されている間は、理論上半永久的に生存が可能です。凍結の状態を保つための液体窒素も十分な量を維持できるよう定期的に補充されています。また、凍結タンクを置く凍結庫や、タンク自体にも施錠ができるようになっており、安全にお預かりできるよう環境を整えています。