不妊治療はご夫婦二人で取り組むことが大切
8/22当院の培養士が行うPGT-Aの手技動画がフジテレビのポップUPに取り上げられました。
数日前にフジテレビの情報番組ポップUPのプロデューサーの方から男性不妊とPGT-Aについて電話取材をうけました。
お笑いコンビフォーリンラブのハジメさんが6年にわたる不妊治療の結果、めでたく奥様が妊娠されました。
そのことをテーマに男性不妊を中心とした不妊治療のコーナーを作るにあたってのアドバイスを求められました。
ハジメ夫婦は最終的にPGT-A検査で正常な胚を移植して妊娠が成立しましたので、
PGT-Aについて当院の動画がわかりやすいということで採用されております。
確かにPGT-Aの重要な部分である胚生検は技術の差がでやすいのですが、
当院ホームページコラム内に掲載している動画はまさにお手本となるような手技だと思っています。
→ PGT-A/バイオプシー中の動画をアップロードしました。
話を番組に戻しましょう。
ハジメさんの場合、妊活をして2年で妊娠の兆候がないため、まずは自分が検査を受けてそのことをきっかけに
奥様と一緒に治療を受けようと考えたそうです。
気軽な気分でうけた精液検査ですが、「自然妊娠は難しいかもしれません。」といわれ、ショックを受けます。
そしてその後精索静脈瘤の手術を受けますが、改善せず顕微受精へと進みます。
排卵誘発剤の副作用に苦しむ妻の姿に掛ける言葉がなかったそうです。
その後も、初めての妊娠が流産に終わってしまうなどさまざまな試練を経験されています。
最終的にPGT-A検査をうけ、正常であった胚を移植し、妊娠が成立。予定日が11月で現在妊娠経過は順調だそうです。
ハジメさんが、これらの不妊治療の過程をときに目をうるませて語る姿は、感動的でした。
そしてハジメさん夫婦からの大切なメッセージをご紹介したいと思います。
「不妊治療は二人の問題」
ハジメさんは「自分が原因で、排卵誘発剤の副作用など奥様に負担をかけるのであれば治療をあきらめようか」と
奥様に伝えたときに奥様が答えられた言葉です。
現場の医師として、本当にそのように思います。
体外受精などの生殖補助医療を受けられる場合は、お二人の気持ちが一致しないといけません。
気持ちが一致してこそ、ハジメさん夫婦が経験したような試練をのりこえられます。また、6年と長きに渡る治療も継続できたのです。
ご夫婦の気持ちが一致すれば、きっと道はひらけます。
院長 中村嘉宏
当院のPGT-Aはこちら