先日のコラム『顕微受精と生まれてくる子の性別』について
こんにちは、培養室です。
江坂公園など桜スポットが多い江坂周辺も、週半ば頃にはほとんど葉桜になりました。みなさんはお花見できましたか?
さて先日、『顕微授精と生まれてくる子の性別』とのタイトルでコラムを掲載しました。
それよりもさらに前、2018年にも生まれてくる子の性別についてコラムを掲載したことがありますが、同様に多くの関心を寄せていただいたことを覚えています。
たまごを移植、妊娠したとして、生まれてくるのは女の子か? それとも男の子か……?
妊娠前に断定するすべはありません。そうなると俄然、気になってしまうのが人情なのかもしれません。
(※PGT-Aで診断自体は可能ですが、国内では教えてはいけないルールになっています。)
今回も多くの方にコラムを見ていただいたためか、
「女の子が多く生まれているのはどの培養士ですか?」
「男の子が多く生まれているのはどの培養士ですか?」
「顕微授精の際に培養士を指名できるか?」
……等々の質問をいただきました。
まとめてのお答えになりますが、当院では顕微受精を実施する培養士の指名はできません。
また、培養士ごとの治療結果、つまり今回の場合では、生まれてきた子の男女比についてもお答え致しません。
顕微授精は、培養士が自ら精子を選別し卵子へ注入させますが、生まれてくる子の性別を意図して選別はしておりません。
卵子が受精すること、延いては出産に至ることを第一に考え、顕微受精を実施しています。
この4月は体外受精の保険診療が始まって1年になる節目の月です。
今後も多くの方が妊娠・出産に至るようより一層の努力をしていきたいと思います。