めずらしい形のたまご
お盆も連休も台風も関係ない培養室です、こんにちは。
体温を超える暑さが続いたかと思えば間髪入れず台風(が来るかも)と、過ごしにくい日が続きますね。
お出かけの皆様も、いつも通りの皆様も気をつけてお過ごしください。
さて先日、めずらしい形の卵子(たまご)が採れました。
通常たまごは、ひとつの細胞質、ひとつの透明帯、ひとつの卵丘細胞がセットになっています。
下の写真は、今回紹介するたまごの採卵直後の様子です。
ひとまとまりの卵丘細胞の中に、卵子のような影がふたつ並んで見えました(下左写真)。採卵時には卵丘細胞を展延させて様子を確認するのですが、どうにもピントが合わず困ったのを覚えています。観察しやすいように卵丘細胞をカットしてみると、明らかに上の図とは違うようでした(下右写真)。
最終的に裸化(卵丘細胞を全て取り除くこと)を実施したところ、GV期卵(未熟な卵子)とMⅡ期(成熟卵)が透明帯を共有している状態であることがわかりました。
また、成熟卵ではしっかりとした紡錘体も確認できました。
このような卵子について症例報告などをまとめたレビューを見かけましたので、次回ご紹介します。