体外受精による出生児は10人に1人に(2022年)
こんにちは、培養士です。
台風10号が今もゆっくり大阪へ近づいてきています。
彼女はいつ来るのか? 雨風はどの程度か? と、皆で気を揉む一週間でしたが、さいわい採卵などのキャンセルはなく過ごせました。
ただ、今後天候が急変する可能性は十分に考えられますのでお気をつけください。また、週末の診療の予定については以下をご覧ください。
さて、まさに本日、2022年の体外受精により生まれたお子さんの人数が公表されました。
例年秋口に公表されているデータを見ると、今年ももうそんな時期かと感慨深くなりますね。
体外受精児、10人に1人 保険適用で増加か(Yahoo!ニュースより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/de8dfc74d1e8c61dec0d4a71fc703d99a1e357db
2022年の出生数や治療周期数は次の通りでした。
国内総出生児 | 77万759人 |
総治療周期数(体外受精) | 54万3630周期 |
出生児数(体外受精) | 7万7206人 |
体外受精によって生まれたお子さんが、全体の1/10を占めるに至りました。
2021年に比べて、治療周期数、出生児数共に大きく増えています(▶︎2021年の治療結果(2023年に書いたコラム)はこちらから)が、これは不妊治療の保険適応によって治療を受けやすくなったことが影響しているのではないでしょうか。
保険適応の点数(料金)や先進医療の是非など考えるべきことは多いですが、より多くの方に治療を受けていただきやすくなったのは喜ばしいことだと個人的には思います。
そして、2022年の当院については保険適応の荒波に揉まれ、てんやわんやしていたことしか思い出せないのですが……。結果的に334人のお子さんの出産報告を頂戴することができました。本当におめでとうございます。
出産報告や、寄せられたお言葉はスタッフの励みになっております。
引き続き、今できる最善を目指して培養室一同努めてまいります。
※出産報告のお願い※
国内で行われた体外受精には報告義務が課せられています。
信頼できる不妊治療成績を提供するために、ご協力をよろしくお願いいたします。
名前など個人を特定できる情報は省いたうえで報告しておりますのでご安心ください。
また、情報の不足等で、改めてお手紙を差し上げることもございますが、あしからずご了承ください。