種々様々な感染症にご注意ください
こんにちは、培養士です。
9月が半分終わり、秋めいた日があったような気がしたこともなくはなかったのですが、結局まだまだ暑い日が続いています。これからきっと来るはずの秋冬に向け、どうぞご自愛ください。
梅毒感染、10代妊婦の「200人に1人」 胎児感染は近年で最多に(朝日新聞digitalより)
https://www.asahi.com/articles/ASS6H3GYDS6HUTFL00GM.html
さて今回は、なかなか衝撃的なタイトルの記事を見かけたのでご紹介します。
2022年の報告を元に書かれたようで、妊婦での梅毒感染に警鐘を鳴らすものになっています。
年齢 | 総数 | 感染者数(%) |
10代 | 3504人 | 18人(0.51%) |
20代 | 13万9432人 | 238人(0.17%) |
30代 | 24万5730人 | 108人(0.04%) |
40代以上 | 2万8014人 | 8人(0.03%) |
日本産婦人科学会調査し、1346施設が回答。
200人に1人、と聞くとギョッとする数です。
妊婦さんに限らず、女性の感染者は若年層が圧倒的に多いことがわかっています。一昔前は同性間での感染が増えているという話もありましたが、今では男女間での感染も非常に増えています。
東京では今年も去年に迫る勢いで感染者が増え続け、大阪でも去年ほどではないにせよ非常に早いペースで推移しています。
梅毒は感染に気付きにくいために治療の遅れにつながりやすく、また他の方へ感染させてしまいやすい病気です。
いざ不妊治療、と意気込んだところ血液検査で発覚したという例もあります。そうするとまずは梅毒の治療から始めることとなり、思うように不妊治療が始められずやきもきさせられるかもしれません。
この他、まさに二日前に東京で結核の感染がニュースになっていましたね。梅毒も結核も、昔の病気だとばかり思っていましたが、なかなか病気の根絶というのは難しいようです。
これからインフルエンザなどの感染症が流行りやすい時期に向かっていきますが、適切な感染予防を行なってうまく乗り越えていきたいものですね。