生殖補助医療胚培養士
こんにちは。培養室です。
6月2・3日に沖縄で第58回日本卵子学会が開催されました。
その会場で、4月に行われた第16回生殖補助医療胚培養士 資格認定審査の合格発表が行われたのですが、
当院からは今年1名の合格者が出ました。
今回はこの生殖補助医療胚培養士について紹介したいと思います。
生殖補助医療胚培養士とは
生殖補助医療に携わる胚培養士の知識と技術の向上を目的として創設された日本卵子学会認定の資格です。
平成14年に創設され、以降毎年1回資格審査が行われています。
第14回までの資格認定者は1,323名で、その内の8割は女性です。
資格審査について
認定は筆記試験と口述試験の総合成績で判定されますが、審査を受けるには「日本産科婦人科学会の登録施設において、
1年以上の臨床実務経験を有すること」、「最近1年以内に関連学会に2回以上参加していること」等の様々な要件を
満たす必要があります。
当院の認定者
当院には現在13名の培養士が在籍していますが、その内の10名が生殖補助医療胚培養士の資格審査に合格しています。
また、残りの3名も順次受験の予定です。
因みに、中村嘉宏院長もこの生殖補助医療胚培養士資格の認定者です。
生殖補助医療胚培養士は、資格認定された後も胚培養士の質低下防止のために5年ごとの更新審査が行われています。
生殖補助医療の現場では次々と新たな技術が導入されており、胚培養士に要求される知識もより高度なものになってきています。
我々も資格認定に満足することなく、学会参加や勉強会等を通して常に知識や技術の向上を心がけ、日々精進していきたいと考えています。