Zona free卵で妊娠・出産に至るのか?
こんにちは、培養室です。今回はZona free卵についてご紹介します。
たまごにはZona(透明帯)と呼ばれる部分があります。透明帯には、外からの衝撃の緩和、多精子受精の抑制などの役割があります。
稀にこの透明帯がないたまごが存在します(Zona free卵)。Zona free卵は、顕微授精が必須で、たまごを保護するものがない分、非常に繊細な操作を要求されることになります。
アメリカの論文では、34歳女性のZona free卵を顕微授精・胚移植し、妊娠・出産に至った1症例が報告されています。
https://doi.org/10.1016/j.fertnstert.2016.01.023
国内でもZona free卵による妊娠・出産例は報告されています。
当院では、Zona free卵を始め、様々なたまごをお預かりしています。どんなたまごが来ても万全の態勢でお迎えできるよう培養室一同努力し、精進してまいります。