用語集
あ~お
用語 | 説明 |
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移植 | ET参照。 |
黄体 | 卵胞が排卵後に変化し形成される。プロゲステロンが分泌されるところ。 |
か~こ
用語 | 説明 |
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カウフマン療法 | エストロゲンとプロゲステロンを投与することで月経周期を整える方法。 |
顕微授精 | ICSI参照。 |
高PRL血症(潜在性高PRL血症) | 非妊娠や授乳期以外でPRL値が高い状態。 |
抗精子抗体 | 精子を異物と認識し生じる抗体。 頸管粘液にこの抗体があると精子の運動性が妨げられる。 |
さ~そ
用語 | 説明 |
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習慣流産 | 自然流産を連続3回以上繰り返した場合。 |
初期胚 | 胚盤胞になる以前の発達段階。(一般的に受精後2日から4日目) |
人工授精 | AIH参照 |
前核期卵 | 受精し、数時間経った胚のこと。卵子側の核と精子側の核が確認できる時期。 |
染色体 | 遺伝情報(DNA)が特殊なタンパク質とともに折りたたまれているもので、細胞の核の中に一定数存在している。ヒトは22対の常染色体と2本の性染色体(男性:XY、女性XX)の合計46本の染色体から成っている。 |
た~と
は~ほ
用語 | 説明 |
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胚 | 受精卵のこと。 |
媒精 | 体外で卵子と精子を受精させること。 |
胚盤胞 | おおよそ受精後5日目に到達する発達段階。卵割腔ができ、内部細胞塊と栄養外胚葉に分化してくる時期。 |
培養液 | 卵子・受精卵を培養するための溶液。 |
反復流産 | 自然流産を2回連続で起こった場合。 |
ヒューナー(フーナー)テスト | 性交渉後、頸管粘液を採取し精子の相性をみるテスト。 |
不育症 | 妊娠はするものの流産、早産、死産を繰り返し生児を得ることが出来ない状態。 |
ら~ろ
用語 | 説明 |
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卵管鏡下卵管形成術 | FT参照。 |
卵胞 | 卵巣内の卵子が入っている袋。排卵に近づくにつれ卵胞径は大きくなり、中から卵子が放出されることで排卵となる。 |
A~Z
用語 | 正式名称 | 日本語名称 | 説明 |
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AHA(アハ) | assisted hatching (アシステッドハッチング) |
孵化補助法 | 透明帯を薄くしたり孔を開けるなどをして、胚盤胞の透明帯からの脱出を補助し、子宮に着床しやすくする。 |
AIH | artificial insemination of husband | (配偶者間)人工授精 | 夫の精液を精製し、妻の子宮腔内に注入する方法。 |
AMH | anti-mullerian hormone | 抗ミューラー管ホルモン | 発育過程にある初期卵胞から分泌されるホルモン。卵巣内の卵子の残り数を反映しており、治療方針を決める一つの基準となる。 |
ART | assisted reproductive technology | 生殖補助医療 | 体外受精や顕微授精などの高度な生殖医療技術のこと。 |
E | estrogen (エストロゲン) |
卵胞ホルモン | 卵胞から分泌されるホルモン。子宮の内膜の厚くしたり、頸管粘液を増やす働きがある。 |
ET | embryo transfer | (胚)移植 | 体外で培養した受精卵(胚)を子宮内に戻すこと。 |
FSH | follicle-stimulating hormone | 卵胞刺激ホルモン | 視床下部から分泌されるホルモン。卵胞を発育させる働きがある。 |
FT | falloposcopic tuboplasty | 卵管鏡下卵管形成術 | 卵管が狭窄または閉塞している場合、バルーンカテーテルを挿入し改善させる手術。 |
HCG | human chorionic gonadtropin | ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン | 妊娠初期に分泌されるホルモンで妊娠の有無の判断指標になる。LHと構造が似ていることを利用して、排卵を誘発するために使用する場合がある。 |
HMG | human menopausal gonadotropin | ヒト閉経性腺刺激ホルモン | 閉経後の女性の尿から精製された性腺刺激ホルモン。卵巣を刺激して卵胞を発育させる作用があり、排卵誘起に使用されることもある。 |
ICSI(イクシー) | intracytoplasmic sperm injection | 顕微授精 | 体外受精の手技の一つ。 体外に取り出した卵子に精子1個を針で注入し、受精させる方法。 |
IVF | in vitro fertilization | 体外受精 | 体外に卵子を取り出し、受精させる方法。体外受精ページはこちら |
LH | luteinizing hormone | 黄体化ホルモン | 視床下部から分泌されるホルモン。LHサージが起こることで排卵の引き金となる。卵子の成熟促進や卵胞を黄体化させる働きがある。 |
LHサージ | – | – | 排卵前にLHが大量に分泌される現象。LHサージが起こることによって、排卵が誘起される。 |
NIPT | non-invasive prenatal genetic test | 母体血胎児染色体検査 | 母体血で胎児の染色体異常を検査する方法。 |
OHSS | ovarian hyperstimulation syndrome | 卵巣過剰刺激症候群 | 卵巣が過剰に刺激されたために起こる卵巣肥大と一連の症状。医原性による場合が多い。 |
P | progesterone (プロゲステロン) |
黄体ホルモン | 排卵後、黄体から分泌されるホルモン。子宮内膜を着床しやすい状態へと変化させる働きがある。 |
PCOS(PCO) | polycystic ovary syndrome | 多嚢胞性卵巣症候群 (多嚢胞性卵巣) |
卵巣に多くの卵胞があり、なかなか排卵できない状態。とくに小卵胞が10個以上ある状態をネックレスサインと呼ぶ。 |
PGD | preimplantation genetic diagnosis | 着床前診断 | 体外受精で得られた胚の細胞を採取し、特定の遺伝子疾患の原因となる遺伝子の異常を調べる方法。 |
PGS | preimplantation genetic screening | 着床前スクリーニング | 体外受精で得られた胚の細胞を採取し、胚の染色体の本数を調べる方法。 |
PRL | prolactin(プロラクチン) | 乳腺刺激ホルモン | 乳腺を刺激し乳汁の分泌を促すホルモン。このホルモン値が高いと卵胞発育を抑制され、月経不順となる。 |
SEET(シート)法 | stimulation of endometrium –embryo transfer | 子宮内膜刺激胚移植法 | 胚盤胞移植に先立ち胚盤胞を培養していた培養液を子宮に注入する方法。胚培養液中の胚由来因子により子宮内膜がより着床しやすい状態に変化するという考え方に基づいている。 |
TESE(テセ) | testicular sperm extraction | 精巣内精子採取 | 精巣を切開して精巣内の組織の中から精子を採取する方法。 |